- ナチュロパシー 自然療法
- アロマテラピーの世界, ナチュラルレメディ
- アロマテラピーとは【アロマテラピーの世界】
アロマテラピーとは【アロマテラピーの世界】
アロマのレシピの他に「アロマテラピーの世界」という新しいカテゴリーができました。アロマテラピーとは?から始まりアロマテラピーの基本的な知識をアップして行く予定です。レシピとあわせて自然療法のライフスタイルをますます充実させていきましょう。
アロマテラピーとは
アロマテラピーとは植物から抽出したエッセンシャルオイルを使って身体や心、精神を健やかに保つためのホリスティック療法です。私達な健康な毎日を送るためにはいろいろな意味で心と体のバランスが大切です。栄養、規則正しい生活、精神的なバランスなどがありますが、その一つが崩れてしまうと、体の不調を感じるようになります。
アロマテラピーは、植物の持つ神秘的ともいえる自然の力を利用して、心や身体のトラブルに優しく、ときには強く作用し、人間一人一人が持つ自然治癒力を高めて健康の維持や美容に役立てていこうとする自然療法のひとつです。
アロマテラピーの歴史
まずはアロマテラピーの歴史について少し触れていきましょう。もともと植物の成分や香りを利用した治療法の歴史は古く、古代インドやエジプトにおいては薬効成分のある植物を儀式や健康、精神的なケアに利用されていました。エジプトではその時代すでにマッサージのために精油が用いられ、その強い殺菌効果からミイラ作りにも利用されていたといいます。
近代に入り「アロマテラピー(セラピー)」という言葉が使用されるようになりましたが、その名付け親とされるフランス人科学者「ルネ=モーリスガットフォッセ」が実験中の爆発事故の際にラベンダーの精油により、やけどがすっかり回復した話は有名です。その後も多くの医師や生化学者により殺菌、精神的効果、美容などの効果が立証され現代の形になっていったと言われています。
現代ではアロマテラピーは、病気の治療や症状の軽減など健康上のトラブルにも利用されますが、リラクゼーションやストレス、美容、疲労回復、気分転換など、病気だけでなく生活の質を上げるためにも利用されることが多く、入浴やスキンケアなど私達の生活の中に自然と取り入れられています。
エッセンシャルオイル(精油)とは薬効成分を含む植物から有効な成分を抽出したもので、それらの効能は多くの研究でも認められています。
アロマテラピーの仕組み
エッセンシャルオイルが体や精神に作用する仕組みには「匂い、吸引、浸透」があります。「匂い」は香りの分子が鼻から入ると、自律神経やホルモン、免疫の調節をしている脳に伝達され、記憶や感情に働きかけます。匂いを嗅ぐと懐かしい記憶を思い出したり、リラックスするのはこのためです。「吸引」とは香の分子を肺で吸い込むことで気管支や肺の粘膜に直接作用して咳や痰などを軽減させたり、肺を通して成分が血液に吸収され全身に行き渡ります。「浸透」とは、マッサージやトリートメントによって皮膚から吸収され直接筋肉や器官に作用させることです。精油のは分子のサイズが小さいため精油の成分が感染や皮脂腺などから吸収され血液やリンパ液によって体中に運ばれることで様々な効果を発揮します。
アロマテラピーの禁忌
フランスでは医師がエッセンシャルを処方箋を出し、経口投与することもありますが、肝臓や腎臓に重大な影響を及ぼす可能性もあります。精油を口にした際に一時的に効果を感じる場合もあるかもしれませんが長期的に見た場合、害になる恐れもありますので専門の医師の指導なしに自己判断でエッセンシャルを飲むことは一般的にはすすめられていません。
西洋医学は私達の健康維持に画期的な進歩をもたらしてくれました。しかしながらその治療は対症療法が多く、危険で強い薬を使う場合もあり、決してすべてが最良の方法とはいえません。そのような西洋医学とアロマセラピーの違いを理解し上手く利用する事で、健康維持にアロマテラピーを役立てていきましょう。
次回はエッセンシャルオイルについてです。お楽しみに。