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- 【天然塩とハーブでつくる♪】まな板の“気になるにおい消し
【天然塩とハーブでつくる♪】まな板の“気になるにおい消し
【天然塩とハーブでつくる♪】まな板の“気になるにおい消し”
ちょっと心が楽しくなる方法で毎日を。
毎日手際よく調理しながら、キッチンの汚れや生ゴミのにおいを溜めないように気をつけるのは、中々大変なことですよね…。ついつい、においが気になり強い薬剤や合成洗剤を使いたくなる時もあるのではないでしょうか。
我が家では、シンクのゴミ袋にコーヒーの出涸らしを入れ、天然の消臭剤として活用していますが、せっかくならば健康や自然にも優しい方法で毎日を過ごしていきたいものです。そこで今回はキッチン道具のなかでも、特ににおいが移りやすい“まな板のにおい消し” について、おすすめの方法をご紹介いたします。
塩は、においが移りやすい…?!
塩には元々❶においが移りやすい❷固まりやすい、この2つの性質があり、今回は❶の性質を用いた天然の消臭剤を作ります。なぜにおいが移りやすいのか?それは塩の浸透圧が関係しているとされ、きゅうりに塩を振りかけると、水分が外へどんどん出るように、においの元となる物質が塩によって吸い出されるため。また、塩には殺菌効果もあり、まな板についた雑菌などの繁殖も抑えてくれますよ。
材料 (20g/1ヶ月程度で使い切りましょう)
■ クローブ(丁子) 3〜4粒(こちらはあればでOK!)
■ タイム(ドライハーブ) 大さじ1
■ 天然塩(特別なものではなく、ご自宅にある塩でOK!) 1カップ
■ 準備するもの
❤ボウル(調理用と分けましょう
❤スプーン(調理用と分けましょう)
作り方 使用期間:約1ヶ月程度で使い切りましょう
① ボウルに天然塩とタイムを入れて、スプーンでよくかき混ぜる。(A)
② (A)にクローブを入れ、よく混ぜ、完成!
<使い方>
肉や魚を切ったあとのまな板に適量を刷り込んで、水で洗い流しましょう。そして、独特でちょっぴりスパイシーな香りも一緒に楽しんでみましょう♪
■クローブ(別名:丁子(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)、百里香(ひゃくりこう)、鶏舌香(けいぜつこう)
フトモモ科。多くの別名を持つクローブは、強く甘い芳香に、刺激的な風味を持つ、東南アジア原産のスパイスです。防腐・抗菌・鎮痛作用があり、紀元前より薬などに用いられ、15世紀以降の肉食文化が広まった大航海時代には、大変貴重な交易品として高額で取引されていました。また、公衆衛生が劣悪な環境だったと言われる、中世ヨーロッパでは悪臭や疫病対策として、オレンジにクローブを刺したポマンダーという形で香りを纏っていたそうですよ。クローゼットに吊るすと、防虫効果も期待できるので、ぜひポマンダーも作ってみてくださいね♪
■タイム(別名:立麝香草(たちじゃこうそう)
シソ科。清々しい芳香を持つタイムは、ビタミンC,Aが豊富で、料理・アロマ・ハーブ療法にと、幅広く用いられている万能ハーブです。特に、タイムに含有されている芳香成分(=精油成分)の「チモール」には、防腐・殺菌・抗ウイルス作用があるとされ、古くから食べ物の保存や腐敗を防ぐために使われ、現代ではマウスウォッシュや、歯磨き粉などにも使用されています。今回は、クローブと一緒に使用することで、その相乗効果が期待できますよ。
今回のレシピはいかがでしたでしょうか。毎日の暮らしがちょっぴり楽しくなるレシピをぜひ、お試しくださいね!
ご注意
◇今回ご紹介した精油は、食品添加物ではありませんので誤飲には十分にご注意ください。
◇食品添加物として認定されている薄荷油は、ドラックストア・薬局のみで販売されています。
◇万が一、精油が目に入った場合は綺麗な水で洗い流してください。
◇3歳以下のお子様への、精油を使用したトリートメントはお控えください。
◇3歳以下のお子様は、芳香浴での精油の使用は可能です。
◇お子様が精油を飲み込んでしまった場合は、吐かせずに、すぐに医師の診察を受けてください。
◇お肌に合わないと感じたら使用をすぐに中止しましょう。
◇異変があった場合は医師にかかりましょう。
大切なペットと暮らす、ご家族のみなさま
犬や猫だけではなく、たくさんの動物たちの嗅覚は、私たち人間よりも格段に鋭いのをご存知ですか?
そのため、人に対する精油やハーブあるいはスパイスの使用であっても、ペットに害が及ばないように注意しましょう。例えば、精油を用いた暮らしをする場合、香りをペットたちの鼻先にいきなり持っていかないようにご配慮くださいね。また、今回のような食用のハーブやスパイスを用いた場合は、誤ってペットの口に入った場合、危篤な状態を招くことも。できる範囲でアロマやハーブのある暮らしを楽しんでいただけたらと思います。
今回は、対まな板用の「天然塩とハーブで作るにおい消し」でしたが、ペットがいるお部屋では、精油の使用を避けましょう。また、ハーブやスパイスがペットの口に入らないよう、注意をしましょう。ペットがいるご家庭で精油を使用したい場合は、マスクスプレー用のブレンドオイルとしてお楽しみいただくなど、適宜切り替えてのご使用をおすすめします。
日常からアロマスプレーなどを作成したい方は、以下の計算式を参考にしていただけたら幸いです。
<濃度の計算式>
(例)100mlの水に対して、0.1%濃度の場合 2滴
100×0.001= 0.1 → 0.1÷ 0.05(0.05は、精油1滴あたりの数量です。0.05/滴)=2