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ヒリヒリ、イガイガ…【喉の痛み】を改善するエッセンシャルオイルたち
ヒリヒリ、イガイガ…【喉の痛み】を改善するエッセンシャルオイルたち
喉の痛みは季節を問わずやってきます。でもやっぱり乾燥した冬の空気は、喉に大きく影響するようです。風邪かな?と感じるのも喉がなんだかイガイガしたり、食べ物を飲み込む時に痛みを感じたりする時ではないでしょうか。
喉の痛みは通常、ウイルス感染による風邪やインフルエンザに伴うものが殆どです。その他には、急な発熱や倦怠感を伴う連鎖球菌性咽頭炎(ストレプトスロートー細菌による感染症)、同じく発熱や疲労感を伴う伝染性単核球症(EBウイルスによる感染症)、扁桃腺炎、逆流性食道炎、喫煙、アレルギー、咽頭がんや声門ガンなども喉に痛みを生じます。
喉が痛い、風邪かなという時には十分に休息を取ったり、お水を沢山飲んだり、喉に刺激のある食品を控えるなどの事も大切です。そして、症状が長引いたり、他の症状もあるなどの場合は他に原因があるかもしれませんので、自己判断せずに専門医に診てもらいましょう。
喉の痛みを改善するエッセンシャルオイルたち
♦ ペパーミント
ガムや歯磨きなど日常生活でも身近で清涼感溢れるペパーミント。吐き気や消化器系の症状改善にも優れていますが、咳、副鼻腔炎、咽頭痛など風邪や呼吸器の症状の改善に効果を発揮します。香り成分で、主成分であるメントールには、鎮静、抗菌、抗酸化などの働きで喉の痛みを和らげることは研究でも示されています。粘液を薄くする働きは咳を抑えるのにも役立ちます。
♦ タイム
タイムはキッチンでもお馴染みのスパイスですね。西洋料理には欠かせません。というのもタイムは肉の臭みを消すだけではなく、抗菌や防腐の働きがあるからなんです。研究でもタイムは抗生物質耐性株に対しても効果があると示されています。免疫力も強化してくれます。
♦ レモン
レモンのエッセンシャルオイルはキッチン周りのお掃除などにも人気の精油ですが、それもそのはず。抗菌や抗ウイルス作用に優れているからです。研究ではグラム陽性桿菌のリステリア菌にも対抗する事が示されています。免疫力も強化するので、1本あると大変役立つ精油です。
♦ ユーカリ
ユーカリはソープや化粧品など幅広く使われる植物ですね。そして喉の痛みや咳などの症状を抑える働きも知られています。ユーカリは研究でも消毒、抗菌などの働きが分かっていますが、薬に耐性のあるいくつかの菌に対しても効果のある事が示されています。天然の抗生物質と言ってもよいかもしれません。
■ユーカリ グローブルス(Eucalyptus Globulus)10ml(USDAオーガニック)
900種類以上あるユーカリの種類の中でグローブルスは代表的品種で1.8シネオールを多く含みます。1.8シネオールには抗菌、抗ウイルス、抗炎症などの働きがあり、ユーカリグローブルスは、気管支炎、呼吸器の症状改善に効果的です。抗菌、殺菌効果によりインフルエンザの拡散を減らすのにも役立ちます。
スッキリした中に、ほのかな甘味を感じるフレッシュな香りです。
https://drsuppleusa.com/?pid=149314897
その他にはラベンダー、ヒソップ、ティーツリー、オレガノ、クローブ、ジュニパーベリーなどもおすすめの精油です。
使用法
♦ 吸入:清潔なガーゼやティッシュなどに精油を2~3滴落とします。鼻に近づけてゆっくりと吸い込みます。また、寝る前に枕元に置くのも良いでしょう。
♦ スチームインヘレーション(蒸気吸入):ボウルにお湯を張り、エッセンシャルオイルを2~3滴落とします。顔をお湯に近づけたら頭からバスタオルをすっぽりとかぶって深く蒸気を吸い込んでください。
♦ ディフューザー:ディフューザーで焚いてみましょう。風邪の季節はリビングルームなどで焚くと症状改善だけでなく、家族全員の風邪予防になるでしょう。
♦ 塗布:キャリアオイルとブレンドして、喉に優しく塗りこんでみてください。
エッセンシャルオイルは植物の葉、花、樹皮などから取れる自然の恵みです。植物たちも精油成分によって細菌やカビ菌などから自らを守ったり、受粉を促進させたりしています。私たちはアロマセラピーとしてこの植物からの恩恵を受けていますが、植物とはいえ優しいものばかりではありません。特に塗布する場合は必ず希釈して使いましょう。そして服用はお勧めしません。
Reference:
Arbn Jrnl of Chemistry 8(3), May 2015, P322-328
Med Chem. 2011 Nov;7(6):674-89.
Lipids Health Dis. 2017; 16: 146.Published online 2017 Aug 3. doi: 10.1186/s12944-017-0487-5
Jrnl Pham Bio 49(9), 2011