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- 【精油:スィートオレンジ】~甘酸っぱい爽やかな香りが気分を上げてくれる~
【精油:スィートオレンジ】~甘酸っぱい爽やかな香りが気分を上げてくれる~
【精油:スィートオレンジ】~甘酸っぱい爽やかな香りが気分を上げてくれる~
色や香りを想像しただけでも、明るく爽やかで気分を盛り上げてくれるオレンジ。とても身近なフルーツですね。スィートオレンジの原産はアジア。15世紀にポルトガル人が西アフリカ、そしてヨーロッパに紹介し、16世紀にはイギリスに伝わったと言われています。中国やインドを始め、地中海地方や中東の国々でも古くから病気の治療に用いられてきました。現在は世界中の温暖な地域で栽培されており、スィートオレンジの精油は幅広く利用されています。例えば、デザートや飲み物などの香り付け、ルームスプレーやデオドラント、石鹸、ボディローション、アンチエイジングクリームなどの化粧品、お掃除用のクリーナーなど、様々な産業で人気の精油です。その香りの爽やかさに加え、抗菌、消毒などの働きも多いからなんですね。
セラピーとして利用する場合は
スィートオレンジには、抗炎症、抗うつ、抗不安、抗痙攣、消毒、駆風、利尿、強壮、鎮痛、催淫、そして胆汁分泌促進などの働きがあります。リモネンが大変多く含まれるスィートオレンジは抗酸化作用と抗炎症作用が強いという特徴も持っており、風邪やインフルエンザ、便秘、下痢、消化不良、食中毒にも効果を見せます。
また、鬱や不安にも大変効果的です。歯科の待合室での実験をご紹介しましょう。スィートオレンジをディフューザーで焚く待合室と、焚かない待合室で行われた実験です。その結果、スィートオレンジを焚いた待合室にいた人達の方が、不安のレベルが下がり、より穏やかに、ポジティブな気分になったと報告されています。
オイルの詳細
学名: Citrus sinensis
科名: ミカン科
抽出法: コールドプレス(低温圧搾法)
抽出部位: 果皮
主な科学成分: リモネン、α-ピネン、シトロネラール、ゲラニアル、リナロール、ミルセン、ネラル、サビネン3など。
ブレンドガイド
ノート: トップノート
相性のよいオイル:クラリセージ、ベチバー、サンダルウッド、ローズ、ジャスミン、ラベンダー、イランイラン、ライム、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン、シナモン、クローブ、ジンジャーなど。
おすすめの使用法
♦ 吸入:コットンや清潔なガーゼに数滴落とし、吸い込みます。リンパ系、免疫力を促進し、気分もスッキリ。元気が出ない時にネガティブな気持ちを取り除き、気持ちが明るしてくれます。お好みのキャリアオイルとブレンドして、手首や首に塗るのもおすすめです。
♦ ディフューザーで:オフィスでも自宅でも、その場の雰囲気を明るくしてくれます。免疫力を上げる効果もあるので、風邪やインフルエンザの予防にも良いでしょう。
♦ マッサージ:キャリアオイルとブレンドしてマッサージします。筋肉の痙攣や痛み、関節の炎症には患部に、ガスが溜まっている時は下腹部に塗ってマッサージします。
♦ お掃除に:抗菌効果があるので、キッチンカウンターやバスルームの表面クリーナーとして役立ちます。蒸留水、ホワイトビネガーとブレンドして使うと良いでしょう。
注意点
柑橘系オイルは光毒性があると考えられていますが、スィートオレンジには光毒性がありません。ですが、敏感肌で気になる方は希釈をしていても塗布した部分が直射日光に当たらないようにお気を付けください。また服用はしないでください。
Reference:
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0031938400003085?via%3Dihub
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19241555