- ナチュロパシー 自然療法
- アロマテラピーの世界, ナチュラルレメディ
- 【精油:ローマンカモミール】~高い鎮静効果!フルーティーな香りの優しい精油~
【精油:ローマンカモミール】~高い鎮静効果!フルーティーな香りの優しい精油~
【精油:ローマンカモミール】~高い鎮静効果!フルーティーな香りの優しい精油~
キク科のカモミールは生薬として古い歴史を持っています。一般的に知られているのは、ローマンカモミールとジャーマンカモミールの二つ。お互いに似た働きも持っていますが、同じキク科でも違う属に分類されており、カモミールティーとして知られているのはジャーマンカモミールで少し小ぶり、一方ローマンカモミール(イングリッシュカモミールとも呼ばれる事も)はリンゴのようなピーチのようなフルーティーな香りを持ち、ジャーマンカモミールに比べて大きめという違いもあります。
古代のエジプト人は解熱に、ローマ人達は飲み物やお香の香り付けの他、鎮静効果を利用した生薬としても用い、ギリシャでも解熱や女性特有の問題改善などに使われてきたローマンカモミール。ラベンダーと並び大変優しい精油として、現在も世界中の人々の役に立ち愛されている精油です。
セラピーとして利用する場合は
多様な働きを持ち、古くから重宝されてきたローマンカモミール。その成分のほとんどはエステル系で、中枢神経への鎮痛や鎮痙、そして抗炎症、抗うつ、通経、駆風などの作用を持っています。特にアンゲリカ酸は鎮静や強壮などの効果を持っており、ローマンカモミールは長年に渡って神経の問題、疝痛、胸やけ、解熱、頭痛、痛風などの症状緩和に使われてきました。また、イライラ、ストレス、鬱症状、不安、精神的なショックやトラウマなど、精神面にも大きく働きかけたり、不眠症のサポートとしても高い効果を持っています。
ローマンカモミールは大変優しい精油ですから、小さなお子さんから高齢者、そしてペットに対して使っても安全と言われています。
オイルの詳細
学名: Anthemis nobilis
科名: キク科
抽出法: 水蒸気蒸留
抽出部位: 花部
主な科学成分: エステル系(アンゲリカ酸など)が68%~85%程を占めています。その他、ピノカルボン、リモネン、α-ピネンなど。
ブレンドガイド
ノート: ミドル
相性のよいオイル: ゼラニウム、ラベンダー、ローズ、イランイラン、ベルガモット、レモン、ネロリ、プチグレン、クラリセージ、パチュリなど。
おすすめの使用法
♦ 吸入:コットンや清潔なガーゼに数滴落とし、吸い込みます。リンパ系、免疫力を促進し、気分もスッキリ。元気が出ない時にネガティブな気持ちを取り除き、気持ちを明るしてくれます。
♦ ディフューザーやスプレーミスト:オフィスでも自宅でも、その場の雰囲気を明るくしてくれます。興奮したお子さんも落ち着かせてくれるでしょう。ディフューザーが無い場合は、スプレーボトルに浄水と少量のローマンカモミールを加えてスプレーミストを作ってみてください。神経が昂って眠れそうにない夜には、シーツや枕にシュッとスプレーすると、良い睡眠に導びかれます。ラベンダーを加えると一層効果的です。
♦ スキンケア:お肌の健康にも効果的ですから、お持ちのモイスチャライザーなどに少量を加えて使ってみましょう。ローマンカモミールは、皮膚の赤味や湿疹、ニキビや小さな傷の症状改善にも有効です。
♦ マッサージ:お好みのキャリアオイルとブレンドしてマッサージします。リラックス効果は精神面だけではなく、筋肉痛や痙攣なども和らげてくれます。また腹部膨満感、吐き気、下痢や生理痛などには、お腹や下腹部をマッサージしてみてください。