【精油：ペパーミント】～集中力アップ！リフレッシュできて痛みにも効く爽やかな香り～

爽やかな香り代表選手のペパーミント。その香りが嫌いという人はいないのでは？という程にシャンプー、歯磨き、ガムやミント、飲み物など多くの商品に使われており、とても身近な香りです。

ペパーミント（学名：Mentha piperita）は、ウォーターミント（学名：M.aquatica）とスペアミント（学名：M.spicata）の交配種です。ヨーロッパ、中国や日本（古くは和種ハッカ）では古くから利用されてきました。エジプトでは紀元前1000年前に建てられた霊廟でペパーミントが発見されたと言われています。古代ギリシャでも葬儀の際に、ローズマリーやマートルと共に遺体の腐敗臭を防ぐ為に使われていたとか。
数多くあるハーブやエッセンシャルオイルの中でも、ペパーミントの研究はダントツに多く、様々な健康効果が科学的に証明されています。

セラピーとして利用する場合は

ペパーミントは香りが爽やかというだけでなくて、心にも体にも様々な効果を持つ精油です。フレッシュで刺激のある香りは、ぼんやりした頭をクリアにして集中力を高めるなど、精神的な機能に素早く作用します。主成分のメントールは冷却効果と局部的な麻酔効果があるので、筋肉や喉の痛みなどに効果的。鎮痛効果の他、腹部の痙攣、呼吸器の詰まり、吐き気などにも有効な精油です。

オイルの詳細

学名：　Mentha piperita
科名：　シソ科
抽出法：　水蒸気蒸留法
抽出部位：　根以外の全草
主な科学成分：　メントール、メントン、1,8-シネオール、イソメントン、ネオメントール、リモネンなど。

ブレンドガイド

ノート：　トップノート
相性のよいオイル：マージョラム、ユーカリ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、ローズマリー、ラベンダーなど。

おすすめの使用法

・吸入：ディフューザー、もしくはコットンや清潔なガーゼに数滴落として吸い込みます。胸がムカムカしたり、吐き気のある時、風邪やインフルエンザによる喉の痛み、熱のある時や呼吸器が詰まった時、また頭痛やめまいのある時に症状を緩和してくれます。

胸が詰まったような感じの時は、洗面器やボウルなどに熱いお湯を入れ、ペパーミントの他、ユーカリやカモミールなどを加えて、蒸気を吸い込みます。その際、頭と洗面器をバスタオルですっぽり覆いましょう。

・マッサージ：お気に入りのキャリアオイルとブレンドして、全身や患部をマッサージします。首、肩、背中など筋肉の緊張を解して、体も心もリラックスできます。特に運動やヨガの後におすすめです。ジンジャー、ユーカリ、バーチなどを加えると一層効果的。消化不良や痙攣、ガスが溜まっているような時は、腹部を中心にマッサージしましょう。

・バスタイム：バスタブに数滴落としてから入浴します。身も心もリラックスして、筋肉の疲れをほぐしたり、詰まった呼吸器を改善してくれます。

・お掃除に：爽やかな香りに加え、抗菌効果もあるのでキッチンのお掃除などに最適です。スプレーボトルに無水エタノールや精製水とブレンドして、流しや排水溝などにスプレーします。エアフレッシュナーとしても使えます。

注意点

精油の服用はしないでください。ペパーミントはメントールが主成分のため、粘液や皮膚に刺激を強く感じられる方もいますのでご注意ください。またケトン類が含まれるため7歳以下のお子様へのご使用の他妊娠中、授乳中、てんかんの方のご使用もお控えください。

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