少しのスパイスで抗酸化作用を高める1品 【ローストキャベツ ライムドレッシング】

ローストキャベツのライムドレッシング-eyecatch
グルタチオン

少しのスパイスで抗酸化作用を高める1品 【ローストキャベツ ライムドレッシング】

2月のニューヨークはまだまだ寒く、ファーマーズマーケットでも体を温める根菜類がたくさん並んでいます。私にとって1月はホリデーで疲れた胃腸機能を整える月なので、スープ類など消化に良い食事が中心となりますが、長い間ヘルシーな食事が続くと、胃腸が活発になり、体が脂質を欲してきます。急にステーキなどを頂くと胃がびっくりしてしまうので、野菜や植物性タンパク質に油を多めに使ったお料理を頂きます。

今回は冬キャベツに味付けをしてローストしたレシピをご紹介します。キャベツは春と冬に旬がありますが、春キャベツは葉が柔らかいのでサラダなどに使われ、冬キャベツは葉が硬めなので煮崩れしにくいため、スープや火を通したお料理によく使われます。ご紹介するレシピは胃腸機能を整える野菜の代表とも言われるキャベツに抗酸化作用を高めるスパイスを加えて栄養価をアップさせた一品で、おもてなしに出しても喜ばれます。

≪キャベツ≫

水溶性食物繊維豊富なキャベツ

キャベツは低カロリーで水分が多いので、栄養価が低いのではと思われがちな野菜ですが、実は栄養が豊富に含まれています。水溶性食物繊維を多く含むので便通を促す効果があり、そしてキャベジンというビタミンUは、胃や十二指腸潰瘍の痛みを改善させる効果もあると言われます。

風邪予防やコラーゲン生成に必須なビタミンCも多く含まれています。食物繊維の効果で腸内がキレイになり、更にビタミンCとの相乗効果で美肌作りにも欠かせない野菜の一つです。骨の健康や止血因子を活性化するビタミンK、エネルギー代謝、赤血球細胞形成、神経管奇形から赤ちゃんを守る葉酸、また骨や歯、心臓の健康維持にも良いカルシウムも含まれます。キャベツはアブラナ科で抗酸化作用が高く、体内の慢性炎症のの減少にも繋がります。

≪ニンニク≫

疲労回復にも効果的なニンニク

ネギ属のニンニクには、刻んだり潰すとアリシンという独特の香りを発する栄養素が発生します。アリシンは乳酸を分解する作用があるので疲労回復や血行を良くする効果があります。またビタミンCも多く含むので血圧コントロールや風邪予防、免疫力アップにも効果があります。

≪クミン≫

抗菌効果のあるスパイス、クミン

クミンはCuminum cyminumという植物の種からできたスパイスです。インド料理や地中海料理にも使われ、伝統医療にもクミンを取り入れる地域があると言われます。クミンの抗菌作用は食中毒予防にも効果的です。クミンには消化酵素を活性化して、消化を促す効能があります。また肝臓からの胆汁の分泌を促し、脂質の消化も促します。クミンを過敏性腸症候群(IBS)を持つ人に摂取をしてもらったところ、数週間で症状改善が見られたとの研究もあります。クミンに含まれる抗酸化物質が体内炎症を減らし、コレステロールや血糖値の改善や疾患予防にも繋がります。スパイスの中でも鉄分を多く含むので、生理中や貧血予防にも取り入れると良いでしょう。

≪ライム≫

ビタミンC豊富なライム

ライムは柑橘類の一つで、ビタミンCが豊富に含まれています。レモンに比べて含有量は半分くらいですが、他の野菜や果物に比べるとビタミンCを多く含み、免疫システムの強化、感染症や風邪予防、美肌作り、鉄分吸収を上げる効能があります。

材料と作り方:3〜4人分

キャベツ 1玉 6~8等分にカット(一番厚い部分が4センチくらい)

ニンニク 2片 薄切り

オリーブオイル 120cc~

塩 小さじ1/2〜

クミンパウダー 小さじ1

黒こしょう 少々

<ドレッシング>

ライム絞り汁 100cc

マスタード 小さじ 2

塩 適宜

こしょう 適宜

作り方

 オーブンを200度に予熱します。オーブン皿にオリーブオイルを適宜塗ります。ドレッシングの材料をボールに入れて混ぜておきます。

カットしたキャベツをオーブン皿に並べます。塩、黒こしょう、クミンパウダーをキャベツの上に振りかけます。オリーブオイルをキャベツ全体にかけ回します。

スライスしたニンニクをキャベツの上に並べて、200度のオーブンで表面に薄く焦げ目がつくまで約15分焼きます。一旦オーブンから出して表裏をひっくり返して、更に15分焼きます。焦げてしまいそうだったらアルミホイルを被せて焼きます。

キャベツが焼き上がったら、お皿に移してドレッシングをかけて頂きます。

▼Tips▼

*オーブンではなく、フライパンで焼くこともできます。その場合は、焦げないように白ワインなど水分を少し足して蒸し焼きにした方が美味しくできます。

*お好みで刻んだナッツを炒って、ドレッシングをかけた後に振りかけても美味しいです。

*ライムがなければ、レモンでも代用可能です。

ストレスホルモンコントロール 

Asako Miyashita米国登録栄養士

投稿者プロフィール

宮下麻子 米国登録栄養士/Asako Miyashita, MS, RDN, CDN

ニューヨーク在住、米国登録栄養士。コロンビア大学教育大学院、栄養教育学科卒業後、生活習慣予防を始め、様々な疾患に対する栄養コンサルテーションを行う。特に甲状腺疾患、糖尿病、女性系疾患、副腎皮質疲労、ホルモンバランスの乱れ、女性系がん治療への食事療法が専門。様々なケースを診ているうちに食生活と肌について興味を持ち2015年に La IRIDE, LLCを設立。

ブログ:https://ameblo.jp/foodfortruebeauty/
ウェブサイト:www.asakonutritionsalon.com/
La IRIDE : www.la-iride.com/

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