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- クリスマスといえば… “ オレンジポマンダー “ ~ロールオンで香りを持ち歩き♪~
クリスマスといえば… “ オレンジポマンダー “ ~ロールオンで香りを持ち歩き♪~
- 2018/12/18
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クリスマスといえば… “ オレンジポマンダー “ ~ロールオンで香りを持ち歩き♪~
日本では、なかなか聞き馴れない “ オレンジポマンダー ” 実はフランス語なんですね。 さらに紐解いていくと、
Pomme=りんご (仏)
d’amber =竜涎香(リュウゼンコウ) (仏) ※麝香のような香り を意味します。
ポマンダーは、古くからヨーロッパでは魔除けやお守りとして、人々が身に着けていたものでした。時は14世紀に遡り、ペストと呼ばれる疫病が大流行した時代。その病魔から身を守るものとして重宝されました。作り方はとてもシンプルでオレンジやりんごなどの果物にクローブ(スパイスの一種)を刺し、シナモンをかけて乾燥させたものをポマンダーと言います。
ポマンダーは置いておくだけでもOK!温かくもスパイシーな香りが部屋中に漂います。その香りは、正に、西洋のノスタルジア。オレンジは元気や明るさの象徴で、シナモンは体を温める効果があり、厳しい冬を乗り越えるパワーにもなりますね。
そこで今回は、精油にちなんだ逸話を織り交ぜながら、ポーチに入れて簡単に持ち運べる、オレンジポマンダーの香りが楽しめるコロン作りをご紹介いたします。製作時間は5分程度ですので、アロマクラフト初心者の方にもとてもオススメです!ぜひ、作ってみてくださいね。
材料と準備するもの
-オレンジ×シナモンを使った、幸せロールオン・コロン 7ml-
※コロンの濃度は5%濃度です
<基材>
♥ アプリコットカーネルオイル 6ml
<精油>
♥ セイロン・シナモン 3滴
♥ スィートオレンジ精油 2滴
♥ マンダリン精油 1滴
♥ シダー精油 1滴
<道具>
♥ ロールオンボトル(遮光) 7ml
♥ プラスチックビーカー 10mlサイズ
♥ ミニラベルシール (必要であればでOK)
作り方
1. 10mlビーカーにアプリコットカーネルオイルを入れて計る (A)
2. 蓋を外したロールオンボトルへ (A) を入れる。
3. そこへ精油を、シダー → セイロンシナモン → スィートオレンジ → マンダリン の順で入れる ※こぼれないように、ゆっくりと垂らしましょう
4. 蓋をしっかりと閉め、20回ほど振れば完成!首筋や手首にくるくると塗ってみましょう!
※柑橘系の香りは揮発性が高いので、ブレンドの際には最後に入れるのがおすすめですよ。
♦ セイロンシナモン エッセンシャルオイル
クスノキ科。スパイスでおなじみのシナモン。ピリッと辛い温もりのある香りは、心まで元気付けてくれます。
シナモンの伝説は、紀元前7世紀、アラビア半島の南部にあったと云われる、シバ王国が香辛料貿易で栄えていた頃に始まります。当時シバの女王ベルキスが、遥か離れたイスラエルからの噂を耳にします。
―「イスラエルには、それは素晴らしい宮殿を持ち、人々の為に知恵を与える偉大な王がいる」
噂を確かめるために、アラビア砂漠を3ヶ月かけてやってきた女王は、次々と難題を出しますが、王の博識さに心を奪われ、ソロモン王国が一瞬にして富を築けるほどの宝石や香辛料(シナモンや大量のスパイス)を贈ったという伝説が残っています。
シナモンには、オイゲノールやα-ピネンが含まれており、強い消毒殺菌作用や強壮作用、空気の浄化作用があるので、ポマンダーを魔除けとして使っていた理由がよく分かりますね。
※シナモンリーフ(葉)・バーク(樹皮)ともに、皮膚や粘膜への刺激が強いので、アロマトリートメントには不向きですので、ルームスプレーやアロマランプ、アロマストーンなどに垂らして芳香浴を楽しみましょう!
♦ スィートオレンジ エッセンシャルオイル
ミカン科。前向きな心を取り戻し、誰もがホッとする香り。オレンジはインドが原産で、洋菓子用のリキュールなど、様々な用途に使用され、アロマテラピー初心者でも安心して使用できる精油です。もちろん、トリートメントにも◎
オレンジが、数多くのおとぎ話で 「黄金のリンゴ」 と呼ばれていることをご存知でしょうか?
険しい陸路と、わずかな航路しかない時代に見かけられた、“輝くフルーツ” オレンジ。中でも古代ギリシア神話では、ドラゴンに守られた黄金の果実として伝承されてきました。
血流促進効果もあり、冷え性・肩こり・腰痛・下肢のむくみでお悩みの方には、ぜひ使って頂きたい精油です。マタニティケアにも使えるので、匂いづわりのない時期に、ラベンダー精油とブレンドしてみてはいかがでしょうか。それまで緊張していた神経が、心からホッとするような感覚になりますよ。
♦ マンダリン エッセンシャルオイル
ミカン科。甘くフルーティな香りに穏やかな作用。フランスでは「子供のための精油」と呼ばれることも。柑橘系の中でも、とりわけ光毒性が低いのがマンダリンの特徴です。
マンダリン精油は、特にストレス性の胃の不調に役立ちます。消化不良や吐き気にも◎ 空気をのみこんでしまう、「呑気症候群」などでガスが溜まってしまった時に、腹部を優しくトリートメントしてみましょう。漢方では、マンダリンの果皮を乾燥させたものを「陳皮(チンピ)」と呼び、咳止め・去痰・胃炎・発汗などに用いられます。
♦ シダー エッセンシャルオイル
マツ科。学名がCedrus deodaraのものはヒマラヤ杉を指します。Deodaraとは、「神の宿る木」を意味し、聖なるクリスマスにはぴったりの精油ですね。
日本でよく見かけるアトラスシダー(マツ科)もヒマラヤ杉の仲間ですが、ヒマラヤ杉は大きな松ぼっくりを実らせるのが特徴。瞑想の香りとしてアーユルヴェーダでも使用され、鎮静と刺激の両方の顔を持つ精油です。香りは、バルサム調でやや甘みがあり、マンダリン・レモン・ラベンダー・ジュニパー等との相性が良く、デトックスや、セリュライト予防の脚マッサージにもぴったり。
さて、いよいよクリスマス。ポーチにはロールオンコロンを忘れずに。
次に手首と首筋へ、ひと塗りずつ。オレンジ華やぐ、ポマンダーの香りをまとって、お出かけしてみてくださいね!
調べれば調べるほど奥の深いアロマと歴史。アロマは私たちの暮らしを豊かに彩ります。
古代より、変わらず人々を癒し、気分をも高めてくれる植物たちに改めて感謝の気持ちを。
注意点
◇ご紹介したシナモン・オレンジ・マンダリンは精油です。
◇精油は食用ではありませんので、小さいお子様には十分ご注意ください。
◇オレンジには低い光毒性がありますので、高濃度での使用はお控えください。
◇それに伴い、直射日光は避けましょう。
◇食べ物にはかからないようにしてください。
◇万が一、目に入った場合は綺麗な水で洗い流してください。
◇異変があった場合は医師にかかりましょう。
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