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「精油のブレンド何%?子供にはどうしたらいい?」アロマテラピーの基礎知識 第8回
「精油のブレンド何%?子供にはどうしたらいい?」アロアテラピーの基礎知識 第8回
前回はアロマを希釈する「基材」についてお伝えしましたが、今回はアロマクラフトの際の精油の濃度についてのお話です。
前回 → アロマテラピーの世界を広げる【アロマの基材】のいろいろ
アロマクラフト作成の濃度の目安は?
アロマクラフトと言っても、マッサージオイルやスキンケアなど直接肌につけるものから、お掃除やキャンドル、香水などいろいろありますが、やはり一番気になるのは肌につけるためものですよね。ラベンダーなど局部的に使用する場合を除き、エッセンシャルオイルを直接お肌につけることは、おすすめできません。またラベンダーのエッセンシャルオイルであっても、あくまでも局部的な使用に留め、広範囲に原液を塗る行為は避けてください。
マッサージオイルやクリーム、ボディーソープ、シャンプー、ローション、マスク等を作る場合、キャリアオイルなどの基材に対してエッセンシャルオイルの濃度を1〜3%するのが基本ですが一般的に、ご家庭でブレンドされる場合には2%程度の濃度までに留めていただくのがおすすめです。また肌が弱い方はまずはパッチテストを行ってからご自分の濃度を決めてください。
パッチテストの方法ですが、まずは1%の濃度から試します。キャリアオイルを1%のエッセンシャルオイルで希釈し、腕の内側など柔らかい部分に1円玉程度の大きさを塗って約1日様子を見ます。赤みや痒みなどの反応がなければOKです。
また1日のエッセンシャルオイルの合計使用量の目安は約10滴と言われています。芳香浴やアロマバス、色々なシーンでエッセンシャルオイルを利用する機会が多い方は、トータルの使用量を考えて濃度も決めてくださいね。
計算方法と目安
エッセンシャルオイル1滴を0.05mlの目安として、以下の計算方法で希釈濃度を決めることができます。
簡単に目安を覚える方法として、5mlのキャリアオイルに対して1%の濃度が1滴と覚えます。2%であれば2滴、3%であれば3滴になります。キャリアオイルが10mlになれば、精油は5mlの時の2倍量になるという具合いに考えていくと便利です。
子供への使用は?
子供は大人より体が小さく、代謝機能も異なるため大人よりも低い濃度でブレンドします。1歳以上のお子さんには0.5%〜0.8%程度の濃度でブレンドすることが可能ですが、年齢、体重など個人差があるため使用後は注意深く様子を観察して、体に合わないと感じる場合には使用を中止し、お医者様に見ていただきましょう。また使用するエッセンシャルオイル自体にアレルギーを起こす可能性もありますので、必ずパッチテストをしてから使用されることをおすすめします。
特に小さなお子さんにはケトン類やフェノール類などを多く含む精油は使用しないようにしましょう。ペパーミント、セージ、タイム、オレガノ、クローブ、バジルなど。
また原則的に1歳未満の赤ちゃんには、自己判断でエッセンシャルオイルの使用はおすすめしません。赤ちゃんや乳幼児には「芳香蒸留水」がおすすめです。芳香蒸留水は精油を作る過程で分離された水分なので、ほんのわずかに精油の成分が溶け込んでいます。とても肌にやさしく、おむつかぶれや湿疹、皮膚の乾燥などデリケートな赤ちゃん時代のスキンケアに大変重宝します。なかでも赤ちゃんによく使用されるのは、抗菌作用のあるラベンダーウォーター、保湿効果のあるローズウォーター、かゆみを抑えるカモミールウォーターなどです。(ただしカモミールウォーターはキク科にアレルギーがあるお子さんには使用できません。)
上手に使えば効果的なエッセンシャルオイルも、場合によってはトラブルになることもあります。濃度に注意して上手にアロマテラピーを楽しんでくださいね。