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- 【精油:ジンジャー】~温め効果で身体も心も元気を回復~
【精油:ジンジャー】~温め効果で身体も心も元気を回復~
【精油:ジンジャー】~温め効果で身体も心も元気を回復~
ジンジャーはとても身近な食材で、味、香り共に馴染みの深い薬味ですよね。ジンジャーティーとしも様々な身体の不調を改善してくれます。ジンゲロールやショウガオールといった辛み成分は血流を促進し身体を温める効果があり、風邪の特に初期にはよく生姜湯などを飲んだりするかと思います。ジンジャーは消化促進にも良い事も知られていますね。
ジンジャーの精油には辛み成分はありませんが、生のジンジャーととてもよく似た効能を持っています。
ジンジャーは4700年以上もの昔から、生薬としてインドや中国で使われてきました。漢方では、ジンジャーは心臓を強くし、滞った「気」の流れを良くするとされています。
現在ジンジャーは、インド、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど様々な地域で栽培されていますが、インド南部の高地で採れるジンジャーは、香りとスパイシー感の調和に優れた大変高品質の物とされています。
またジンジャーの精油は、CO 2抽出法で採れたものを選びましょう。CO 2抽出法は、水蒸気蒸留と違い、抽出の際に薬品を使用しません。
セラピーとして利用する場合は
ジンジャーには強力な抗酸化と抗炎症作用を持つジンゲロールが含まれているので、一般的に強壮剤として役立ちます。温める働きは、身体だけではなく、鬱やショックなど精神的にやる気や元気を失った時にも心のエネルギーを活性化してくれます。精油にはセスキテルペン系の成分が約90%も含まれており、抗菌や抗炎症作用に大変優れています。消化の問題、感染予防、気管支の問題、筋肉や関節の痛みなどに役立ち、また自然の催淫作用も持っています。
強い精油ですので、十分に希釈してから使いましょう。
オイルの詳細
学名: Zingiber officinale
科名: ショウガ科
抽出法: CO 2抽出法
抽出部位: 根茎
主な科学成分: ジンギベレン、α-クルクメン、β-セスキフェランドレン、カンフェンなど。
ブレンドガイド
ノート:ミドル~ベース
相性のよいオイル:イランイラン、レモングラス、ヘリクリサム、またベルガモット、レモンなどの柑橘系、ブラックペッパー、シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイス系オイルなど。
おすすめの使用法
♦ 吸入:ティッシュやガーゼに1滴のジンジャーオイルを落とし、深く吸い込みます。お腹の不快感を取り除き消化を促進、気管支の滞りもスッキリします。吐き気にも効果的です。ディフューザーで焚くのも良く、元気を取り戻すのに役立つでしょう。
♦ 入浴時に:消化のトラブルにはカモミールオイルと一緒にバスタブに入れて入浴しましょう。筋肉の疲れや痛み緩和、また消化促進にも効果的です。
♦ マッサージ:ひまし油とブレンドして、身体の元気がない部分に塗布してマッサージしましょう。
またお好みのキャリアオイルとブレンドして胸をマッサージすると血行が良くなります。筋肉や関節の痛む箇所に塗布してマッサージすると痛みの緩和に役立ちます。
注意点
安全な精油ですが、僅かに光毒性(塗布した場所が紫外線に当たると皮膚にダメージを与える)がありますのでご注意ください。希釈濃度を薄めにして利用し、顔や首などへの塗布は避ける方が良いでしょう。服用は絶対にしないでください。