アロマテラピー

 

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アロマテラピーの世界を広げる【アロマの基材】のいろいろ「アロアテラピーの基礎知識 第7回」

基材とその役割は?

今日はエッセンシャルオイルと上手に組み合わせることで、アロマクラフトの幅が広がる「基材」のお話です。アロマのクラフトを作りたいけど、、、「何をベースに作ればいいか?」迷うことありますよね。それぞれ基材の特徴を生かすことでより効果的な自分だけのオリジナルを作ってみてください!まずは基材の役割からご説明します。

1,エッセンシャルオイルを希釈する。
エッセンシャルオイルは一部を除いて原液のままで使用することはありません。特に皮膚から浸透させる目的の場合にはエッセンシャルオイルを希釈するための「基材」と呼ばれる材料で薄めて使用する必要があります。

2,体に広範囲にエッセンシャルオイルを運ぶ
基材は別名「キャリア」とも呼ばれます。キャリアの名のとうり基材を使用して精油をブレンドすることで、1滴の精油を広範囲に行き渡らせることができ、体に精油の成分を安全に運んでくれます。特にキャリアの中でも植物オイルは皮膚への浸透性の高いので、マッサージなどのトリートメントには欠かせないものです。

3,エッセンシャルオイルに基材自体の効果を併せた相乗効果
植物オイルやクレイなどのキャリアはミネラルなどの栄養成分が豊富なので、エッセンシャルオイルと併せて使用することで更に効果をアップさせてくれます。

基材は主に4つの種類に分類されます。

1,水溶性の基材 → 植物性オイル、みつろう、シアバターなど
2,油溶性の基材 → アルコール、精製水、芳香蒸留水など
3,パウダー上の基材 → クレイ、重曹、天然塩など
4,その他 → キサンタンガム、グリセリン、など

これらの基材を使用してクリームやジェルを作ることも可能ですが、作るのに手間がかかるとなかなか実行できないもの。身近にあるワセリンや無香料のクリーム、液体ソープ、シャンプー、アロエベラジェル、ウィッチヘーゼルなどを基材として手軽にクラフトを楽しむ方法もおすすめですよ。

それぞれの基材と利用方法は?

<植物油>
マッサージやクリーム作りのベースなど、最も利用される基材で種類も豊富です。

スイートアーモンドオイル  スイートアーモンドの種子から作られるオイル。ビタミンE、オレイン酸、などが豊富。保湿効果の他、肌の滑りをよくするのでマッサージによく使用される。比較的、安価で手に入りやすい。

ホホバオイル   砂漠に生えるホホバの種子から作られます。人間の皮脂に最も近いと言われており保湿効果を持ちながら、ベタつきにくいので油性肌の方にも最適。酸化しにくいので、保存期間が長いのも特徴。

オリーブオイル  オリーブの果肉から採れる。成分中にオレイン酸を70%以上含み、ビタミンEも豊富なため保湿効果が高い。またリノール酸も10%ほど含まれるので、かゆみ、炎症などアレルギー反応を抑える効果も。

グレープシードオイル  ブドウの種子から作られるオイル。ベタつきにくく、皮膚への滑りが良いので背中や全身など広い面積をマッサージするのに最適。油性肌から乾燥肌まで全ての肌質に使えます。
体に広範囲にエッセンシャルオイルを運ぶ

アプリコットカーネルオイル  あんずの種子から作られるオイル。オレイン酸を60%以上含んでいますが、オリーブオイルより浸透性が高いのでべたつかず、さらっとした感覚が特徴。ビタミン、ミネラルも多く酸化しにくい。

太白ごま油  ごまの種子から作られるオイルで無臭。アーユルベーダでも使用され、抗酸化効果、デトックスやアンチエイジング効果が高い。酸化しにくいので、長期保存に適している。

アボカドオイル  アボカドの種子から作られる。保湿効果にすぐれ、高温でも酸化しにくい特徴を持つオイル。踵のケアなど、極度に乾燥した部分に最適。

月見草オイル  月見草の種子から作られる。ガンマリノレイン酸を多く含んでいるので、アレルギーや皮膚の炎症、皮膚の修復作用があるので、シワなど老化肌のケアに最適。酸化が早いので開封後は冷蔵保存が必要。

カレンデュラオイル  カレンデュラの花を植物油で抽出させて作られるオイル。傷ついた皮膚や皮膚の炎症、荒れた肌を修復、保護してくれる作用が高いのでアレルギー肌の修復にも。酸化しやすいので、開封後は冷蔵庫での保管が必要。

カレンデュラクリームカレンデュラクリーム皮膚の炎症、雑菌の繁殖を抑え、回復を早めることから傷、やけど、湿疹に大変効果的です。カレンデュラクリームはかゆみを止め、保湿力もあるのでアトピーや乾燥肌、肌荒れにも。
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<みつろう>
ビーズワックスとも呼ばれ、ミツバチの巣から採取される天然のろう。熱を加えると溶け、冷えると固まるのでスキンケアでは保湿クリームやバーム、クラフトでは主にキャンドル作りに使用されます。保湿、皮膚を柔軟にする、抗菌作用が特徴。

<シアバター>
シアの実から作られるバター。体温とほぼ同じ36℃前後で柔らかくなるので、手に取って温めるとクリーム状になり、顔や身体などに塗る時も簡単に利用できます。皮膚の皮脂成分に近いステアリン酸を多く含んでいるので乳幼児のデリケートな肌にも安心して使用でき、アフリカでは日差しから肌を守るためにも使用されてきました。
保湿クリームやバーム、リップクリームなどにもよく使用されます。

<アルコール>
アロマの基剤としてよく使用されるのは無水エタノールでエチルアルコールを99.5%以上含み、オーデコロンやスプレー作りでは香りを拡散させやすくしたり、清涼感を与える目的で使用されます。無水アルコールの代わりにウォッカなど度数の高いアルコールを使用することもあります。

<精製水>
不純物を取り除いた水で水道水と違い、塩素などを含まない。薬局で販売されており化粧水、ジェルのベースなど主にスキンケアの目的で使用されます。

<芳香蒸留水>
水蒸気蒸留法でエッセンシャルオイルを作る過程で分離される芳香成分をわずかに含んだ水。エッセンシャルオイルより効果が穏やかなので、単品では子供やお年寄りにも使用が可能。芳香成分を含むためエッセンシャルオイルが混ざりやすく、ローションや芳香スプレー作りなどにおすすめ。
アロマテラピーの世界を広げる
<クレイ>
地中から採掘されたミネラルを豊富に含む泥。殺菌、抗炎症の他、吸着力に強さから皮膚の汚れや角質を除去する目的でスキンケアではパックとして使用されることが多い。カオリン、モンモリオナイト、グリーンクレイ、ベントクレイ、ホワイトクレイ、グリーンクレイなど様々な種類があり、スキンケア以外の目的でも免疫を促進させたり、傷跡を修復する、痛みを取る目的など幅広く使用されている。

<重曹>
重曹、タンサンなどの名前でスーパーなどでも手軽に手に入る。お掃除用のクレンザーや発泡入浴剤の基剤としてよく利用されます。

<天然塩>
ミネラルを多く含む他、発汗作用などもあり、エッセンシャルオイルを混ぜるだけという手軽さからも入浴剤としてよく利用されます。

<キタンサンガム>
水に溶かして混ぜるとジェル状になるので、ジェルのベースやローションにとろみを付けたい時に使用されます。ダマになりやすいので、水と混ぜる際には一気に、よく混ぜる必要がある。

<グリセリン>
アルコールの一種で、やしの実などの植物油脂から作られる。肌の柔軟効果、保湿効果などから化粧水のベースとして使用されますが、配合量が多すぎると逆に乾燥につながるという性質を持つため、使用の際には5~10%以内に留めるのがよいとされています。

基材はドラッグストアやスーパーマーケットで手軽に手に入るものから、インターネットの専門店を通して入手出来るものまで様々ですが、初心者の方はまずは簡単に手に入るものや、無香料のシャンプーやクリームなど手軽にエッセンシャルオイルを希釈できるような市販の製品を利用することから始めてみてみるのがおすすめです。基材を上手に利用してアロマの世界を広げてみてくださいね。
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Miho編集スタッフ SHOP担当者

投稿者プロフィール

レシピとアロマ記事。アレルギーや慢性的な体の不調が改善された経験から「自然療法」にハマる。資格;調理師免許、アロマテラピー、CIDESCOエステティシャンetc…。マルチプレイヤーを目指して最近はNaturopathy SHOPのあれこれも担当しています。日々の経験から役立つ情報をお届けします!

◆Naturopathy SHOP 〜メディカルハーブ&アロマ〜
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