食物繊維が豊富なテフ粉のスイーツ：オレンジ風味グルテンフリー焼きドーナッツ

オータム・イン・ニューヨークという映画がありますが、あの映画の様にニューヨークの秋は美しいです。過ごしやすい季節はあっという間に終わりますが、その後はオーブン料理が楽しくなります。

今回はグルテンフリー焼きドーナッツをご紹介します。主にエチオピアやアフリカ東部のエリトリアという国で採れるイネ科 (Poaceae) の穀物『テフ粉』を使います。オレンジを少し加えることによってイネの香りが少し抑えられます。混ぜて焼くだけ！とても簡単にできるので是非試してみてください。

≪テフ≫

イネ科の穀物で、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、セレン、鉄分などのミネラル群を多く含むとも言われます。特に血液生産に欠かせない鉄分を多く含みます。穀物類に含まれる食物繊維の量は100g中、平均5g程度ですが、テフには約12gほど含まれます。また、テフには穀物類に不足しがちなアミノ酸のリシンが多く含まれます。リシンはカルシウム吸収を促進、エネルギー生成、正常な免疫機能サポート、タンパク質、ホルモン、酵素、コラーゲン、エラスチン生成に欠かせません。

その他の材料

≪卵≫

卵大1個のカロリーは70〜80kcal、タンパク質は約6g、脂質は約5g、ビタミンやミネラルも含まれるので栄養バランスが取れた食品です。コレステロールも多く含まれますが、1日1〜２個程度の摂取ではコレステロールが上がる原因にはならないでしょう。逆に善玉コレステロールの増加を助けるとも言われています。細胞粘膜の健康に欠かせないビタミンB群の一つであるコリンも多く含まれます。黄身コレステロールが高いと敬遠されますが、実は栄養の宝庫なのです。髪の毛や爪の健康維持に必要なビオチンが含まれ、目に良いと言われる抗酸化物質のルテインとゼアキサンチンも黄身に多く含まれます。

≪グラスフェドバター≫

グラスフェドバターはそうでないバターに比べて、心疾患予防や関節炎予防などに効果的な不飽和脂肪酸のオメガ３脂肪酸含有量が高いと言われます。グラスフェドバターにはもう一つ、共役リノール酸 (CLA)と呼ばれる不飽和脂肪酸も含まれます。CLAは様々な疾患予防に良い効能があるのではないかと言われていますが、大きな研究はまだ行われていないようです。またグラスフェドバターには骨や歯の健康に必要なビタミンK2が含まれるのも特徴です。

≪生はちみつ≫

生はちみつには酵素が多く含まれ、疲労回復効果、免疫機能を高めるだけではなく、抗炎症作用、殺菌効果があると言われます。

材料　ドーナッツ6個分

テフ粉オレンジドーナッツ

≪ドーナッツ≫

♥ テフ粉　1.5カップ（255g）

♥ ベーキングパウダー　小さじ1.5

♥ 塩　少々

♥ グラスフェッドバター　大さじ３ (45~50g)

♥ ココナッツシュガー　70g

♥ 卵　1個

♥ オレンジ絞り汁　大さじ２

♥ アーモンドミルク　100ml~

♥ オレンジの皮すりおろし　オレンジ1/2個分

≪オレンジハチミツグレイズ≫

♥ ハチミツ　大さじ4

♥ オレンジ絞り汁　大さじ1/2

準備

♦ ドーナッツ型に溶かしバター又は油を塗る。

♦ オーブンを220℃ (425°F)に予熱。

♦ バター、卵、アーモンドミルク、オレンジは室温に戻しておく。

作り方

① ボールにテフ粉、ベーキングパウダー、塩を混ぜておく。

② 別のボールにバターを入れてクリーム状にする。ココナッツシュガーを少しずつ加えて混ぜる。溶き卵を少しずつ加えて分離しないように良く混ぜる。オレンジジュース、アーモンドミルク、オレンジの皮のすりおろしを加えて混ぜる。

③ ②に①の粉類を少しずつ加えて粉っ気がなくなるまで混ぜる。水分が足りなければ、アーモンドミルクを大さじ１〜加える。

④ 型に③の生地を型の9割くらいまで流し入れる。

⑤ 220℃(425°F)で10分焼く。

⑥ 焼ける間にハチミツとオレンジジュースを混ぜてグレイズを作る。

⑦ ドーナッツが焼けて、少し冷めたらグレイズをかけます。