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- 【精油:イランイラン】~弱った心に優しく働きかける「花の中の花」~
【精油:イランイラン】~弱った心に優しく働きかける「花の中の花」~
【精油:イランイラン】~弱った心に優しく働きかける「花の中の花」~
甘く官能的な香りで世界中で人気の高いイランイランは「花の中の花」という意味を持っています。原産はフィリピンですが、現在はスマトラ、ジャワ、コモロ諸島、ハイチ、ザンジバルやマダガスカルなどでも栽培されています。精油の原料となる美しい黄色の花は遠くにいても風に乗ってその特徴的で濃厚な甘い香りを漂わせるのとは裏腹に、木自体にはあまり香りはなく良い香りを作るためには常に剪定をする事が必要なのだそうです。ホルモンバランスを整えることから美しい肌を作る為に何世紀もの昔から使われてきました。また気分が沈んでいる時には持ち上げて幸福な気持ちを取り戻してくれたり、興奮して気持ちが乱れている時には落ち着かせて、足を地につけるようにサポートしてくれる精油です。
イランイランは、蒸留の段階が4つ(エクストラ~1st~2nd~3rd)に分かれていますが、コンプリートはその全ての段階の精油が組み合わされているのでセラピーに使用する場合にはこのコンプリートが好まれています。
セラピーとして利用する場合は
イランイランは身体全体の強壮作用があるとして知られています。
心を開いて落ち着かせてくれる効果は、気分が沈んで塞いでいる時やストレスで心労が多い時などには大変役に立つ精油です。イランイランには脳内物質のエンドルフィンを刺激する働きがあります。エンドルフィンは鎮痛効果が高く脳内麻薬とも呼ばれており、痛みを抑えたり、怒りを鎮めたりする効果に期待できます。また自然な催淫効果は官能的な気分になるだけではなく、生殖器系に働きかけホルモンのバランスも整えてくれる為、PMSや更年期時にもおすすめです。血圧や心拍数を下げたり、緊張した筋肉や痙攣を抑える働きもあります。またセスキペルテン類が多いものでは、呼吸器や炎症に効果も高くなります。
肌への効果はホルモンバランスを整えることで、ハリやつやをアップすると同時に皮脂分泌の調整に優れた働きするので、乾燥肌から脂性肌まですべての肌質の方が使用出来る精油です。
オイルの詳細
学名: Cananga odorata
科名: バンレイシ科
抽出法: 水蒸気蒸留法
抽出部位: 花
主な科学成分: β-カリオフィレン、ゲルマクレンD、酢酸ベンジル、酢酸ゲラニル、α-ファルネセンなど。
ブレンドガイド
ノート: ミドル~ベースノート
相性のよいオイル:ベルガモット、グレープフルーツ、スィートオレンジ、プチグレン、ネロリ、ラベンダー、サンダルウッド、ベチバ―など。
おすすめの使用法
♦ 吸入:コットンや清潔なガーゼに数滴落とし、吸い込みます。特にリラックスが必要な時におすすめです。ストレスが多くて辛い日には、帰宅後玄関先で吸入してみましょう。昼間のイライラや疲れをそこで断ち切って、気分良く部屋に入りリラックスすることができます。
♦ ディフューザーで:気分を上げてくれる精油ですから、自宅やオフィスなどで焚くと効果的です。また自然の催淫作用があるので寝室で焚くのも良いでしょう。高いリラックス効果は睡眠導入としてもおすすめで、ラベンダーと組み合わせると一層効果が高まります。
♦ 入浴時に:バスタブに何滴か落として入浴します。昂った気持ちを抑え穏やかで官能的な気分にしてくれます。
♦ スキンケア:無香料のフェイシャルクリームやキャリアオイルに少量を足して使います。やさしく円を描きながら顔と首をマッサージしてください。皮脂分泌を調整するので、若い方にもアンチエイジングが気になる方にも使えます。ゼラニウムやローズウッドを加えるとより効果的です。
♦ マッサージ:お気に入りのキャリアオイルとブレンドして、全身をマッサージします。その日のストレスは、その日のうちに取り除いてあげましょう。血圧が高めの時は胸に優しくマッサージします。
注意点
好みの別れる特徴的な強い香りのため過度の使用で頭痛を起こす場合もあります。ブレンドの際は少量のご使用に留めてください。服用はしないでください。