【ADHD（注意欠陥多動性障害）】の症状を緩和するエッセンシャルオイルたち

ADHDは注意欠陥多動性障害とも呼ばれ、大人にも子供にも現れる脳の障害です。特徴的な症状は不注意、多動性、衝動性の三つがあり、この中の一つが強く現れたり、全ての特徴が現れるタイプの方もいます。

具体的な症状としては、集中力を維持する事が難しかったり混乱したりする、じっとしていることできず絶えず動き回ったりなど落ち着きがない、順番を待つ事ができない、喋り続ける、簡単な事を間違える、忘れっぽいなど様々あり、周りに理解されない事も少なくありません。

ADHDは注意欠陥多動性障害とも呼ばれる

症状は慢性的に起こるので、日常生活に支障を来してしまう事もありますが、原因が明確ではない事から、今のところ特効薬もないという状況です。ライフスタイルの改善や、サプリメントなどの自然療法もありますが、ここではADHDの症状を緩和するエッセンシャルオイルたちをご紹介します。

ADHDの症状を緩和するエッセンシャルオイルたち

落ち着かない、眠れない、寝てもすぐに目が覚めてしまうという症状を抱えるADHDの患者さんが多い事から、症状緩和にはエッセンシャルオイルが役立つのではないかという研究が行われています。

◆ ラベンダー
多くの働きを持つ事で知られるラベンダー。リラックスできない為に眠りにつけない、また眠りの質がよくないというADHDの症状がありますが、ミネソタ大学での研究ではラベンダーの香りを吸入すると良い睡眠に繋がる事が示されました。ラベンダー使用は安眠だけでなく、時間の経過とともに、患者さんの健康状態をより良くしたようです。

◆ ベチバー
お香のような、土のような香りのベチバー。この豊かな香りのエッセンシャルオイルにはリラックス効果とグラウンディング効果があります。お肌にも良いオイルですが、集中力に欠ける時や記憶力を改善したい時に役立ちます。注意力を上げ、脳の働きを活発にしてくれるでしょう。2001年に行われた研究によると、ベチバーはADHDの障害を持つお子さんに著しく効果が見られたと報告されています。

ベチバーのエッセンシャルオイルはリラックス効果、グラウンディング効果

◆ ローズマリー
1,8-シネオールが主成分のローズマリーは、ぼんやりした頭をシャープにする手助けとなるようです。認知能力のテストにおいても、ローズマリーは正確さとスピードが上がったという結果がでました。

ローズマリーは、ぼんやりとした頭をシャープにする手助けする働きがある

◆ その他のエッセンシャルオイル
レモンやフランキンセンスには集中力を上げる働き、シダーにはリラックス効果や鎮静効果があります。また、ベルガモットは抗うつ作用、クラリセージとイランイランの組み合わせは沈んだ気分を上げるのに役立ちます。不安な気持ちを取り除くにはローマンカモミールも良いでしょう。

これらのエッセンシャルオイルは、ADHDの症状改善を科学的に裏付けするものではありませんが、症状緩和に期待が持てます。