香り玉

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玄関から迎える、「令和の香り」〜梅薫る、コロコロ可愛い!香り玉〜

いよいよ新時代の幕開け! 江戸時代以前はコロコロと変わっていた元号も、現代では数十年に一度の国家を動かす、一大事となりました。

元号である 「令和」 の由来となったのは、万葉集の序文 【初春の月(れいげつ)にして 気淑(よ)く風(やはら)ぎ 梅は鏡前(けいぜん)の粉(ふん)を披(ひら)く、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(くゆ)らす】 であることは、連日多くのニュースを賑わせましたよね。 万葉集の梅花の短歌は、全部で32首ありますが、中には古人が梅を見て春の訪れを喜ぶものや、” 愛するあの子のために 梅よ、散らないでくれ “ と、読んだロマンチックな詩も…!

万葉集の序文

さて、今回のアロマクラフトでは、新元号にちなみ、序文の中の梅は鏡前(けいぜん)の粉(ふん)を披(ひら)く より、梅の香りをイメージした丸くて可愛い、玄関などに置いて楽しむ香り玉づくりをご紹介いたします!使用する道具も少なく、手で丸める作業があるので、小さなお子様も楽しめる内容です。ぜひ、作ってみてくださいね。

材料と道具

– 梅薫る、コロコロ可愛い!香り玉-

<材料>
 石粉粘土 適量 (100 円ショップなどで入手できる石粉粘土でOKです!)

<精油>
基本の精油 全部で20滴 (丸い粘土の玉が6個の場合の精油量です。)
ナイト ブルーミング ジャスミンAbs. 8滴
 ローズゼラニウム 4滴
 クラリセージ 5滴
 ベルガモット 3滴

<道具>
 小皿(※自宅にあるものでアロマクラフト専用として使ってくださいね。食事用に使用しないように注意しましょう※)

―作り方―

★Point★
手のひらに精製水をつけて粘土を転がすと、玉が作りやすくなります。白い粘土に色をつけたい場合は、絵の具などで作った色水を使って転がしましょう。

絵の具などで作った色水で、香り玉に色をつける

1. 石粉粘土を適量取って、手で丸く練り、1cm大の玉を作りましょう。
2. 粘土を半日〜1日ほど日陰でよく乾かします。
3. 粘土が乾いたら小皿を用意し、粘土の玉と精油(ジャスミン→パルマローザ→クラリセージ→ベルガモットの順)を入れて小皿を軽く揺すって転がします。使っているうちに、香りがしなくなってきた場合はこの作業を繰り返します。

使い方

小皿ごと玄関に置き、日常のウェルカムフレグランスとして。来客時には香りのおもてなしとして。
 ベットサイドや、洗面所などに置いて、暮らしの中でふわりと薫る香りを探してみましょう!
 季節ごとに好きな香りをブレンドしてみましょう!四季折々の香りを楽しむことができますよ。

小皿ごと玄関に置いて、ウエルカムフレグランスとして

♦ ナイトブルーミング ジャスミンAbs. エッセンシャルオイル
モクセイ科。高揚感と多幸感をもたらす、ナイトブルーミングジャスミンは、もったりとした、強烈に甘い魅惑の香り。梅の特徴的な香りは、酢酸ベンジルという成分によるものですが、ジャスミンにも同じ成分が含まれており、梅の香りを表現したい時にはぴったりの精油です。

夜香木(やこうぼく)として知られる、ナイトブルーミングジャスミン

 

また、夜香木(やこうぼく)として知られる、ナイトブルーミングジャスミンはその名の通り、夜の11時頃に花を咲かせ、辺りを強い甘い香りで満たします。 フローラコピアでは最も香りの良い状態の花びらを収穫するため、夜明け前の香りが強い時間に花が傷つかないよう一つ一つ丁寧に手摘みで行うなど、細心の注意が払って収穫された花びらを精油にしていることから、とても貴重な精油と言えるでしょう。

柑橘系全般、カモミール、ローズ、イランイランなどの精油とも相性が非常に良いので、就寝前やリラックス時の芳香浴にも◎

♦ ローズゼラニウム エッセンシャルオイル
フウロソウ科。甘いながらもパウダリーで、ローズに似た香りを持つゼラニウム。” 花らしさ “ を表現したい時には、ぜひブレンドしたい精油の1つです。ゼラニウムの香りは、副腎や視床下部に働きかけ、ホルモンの分泌や自律神経の調整にも役立ちますので、ラベンダーと並び、必ず1本は精油箱に常備しておきたいもの。

ローズゼラニウムはフウロソウ科

何と言っても、生薬や傷薬として使われてきた歴史を持つゼラニウムは、素晴らしい治癒力を持つ植物として知られ、アフリカでは古くから魔除けとして庭先に植えられてきました。

これからの新しい時代を幸せに迎えたい、アロマテラピー初心者の方は、作り方⑶の手順の精油を、ゼラニウム精油のみに変更してもOK!  香りを楽しむ玄関の魔除けとしてお試しになってみてはいかがでしょうか。

♦ クラリセージ エッセンシャルオイル
シソ科。少しハーバルながらも甘く温かみのある香りは、不安を和らげ、気分を明るくし、幸福感を感じせてくれる香りです。クラリセージはイタリアをはじめ、ハンガリーやモロッコ、ロシアが原産のセージの1種で、現在ではフランスプロバンス地方に多く自生します。

クラリセージはシソ科

そして、クラリセージの語源はラテン語の「明るい」「清浄な」 という言葉に由来することをご存知でしょうか?その歴史は2000年以上も前から始まり、古代ケルト人は宗教的な儀式の前にハーブティーとして飲んでいたようです。心を穏やかにすることが目的だったようで、これには納得ですね。また、中世ヨーロッパではハーブの粘液が目の洗浄に用いられたことから、「キリストの目(Oculis Christ)」とも呼ばれていました。

来たる令和時代の明るい未来を、しっかりと見据えたい時には、クラリセージを数滴入れたアロマバスに浸かってみましょう。心が落ち着き、モヤモヤしていた感情がクリアになります。

♦ ベルガモット エッセンシャルオイル
ミカン科。まるでオーラから気品のある香りを身に纏っているような気分になれるベルガモットは、世界最古の香水「オーデコロン」の原料。200年の伝統ある香りは、今もなお独自の製法を守り続け、世界中のファンを魅了しています。ブレンドの優等生でもあるベルガモットは、ハーブ・花・柑橘系・葉の精油との相性が良いので、上記のクラリセージやラベンダー、レモンやレモングラスなどの精油とブレンドし、新しい香りの発見をしてみましょう!

ベルガモットはミカン科

この春から新たな環境に進み始めた読者の皆様、気分が優れなかったり、憂鬱だったりと、気持ちの落ち込みはありませんか。そんな時はアロマテラピーを、どうぞ頼ってみてください。

そして玄関から迎える「令和の香り」 に、癒されてみてくださいね。家族みんなが新しい時代を笑顔で迎えることができますよう、願っております。

ご注意

◇今回ご紹介した、すべての精油は食品ではありません。
◇必ず精油は希釈して使用しましょう。
◇食べ物にはかからないようにしてください。
◇万が一、目に入った場合は綺麗な水で洗い流してください。
◇異変があった場合は医師にかかりましょう。
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浦山 純菜ライター

投稿者プロフィール

長崎市在住|主婦 「暮らし×アロマ」をテーマに、誰でも分かりやすく、身近に取り入れやすいアロマテラピーを発信中。
イベント実績多数。雑誌やラジオにも出演。小さなアロマスクールも運営している。
Instagram: https://www.instagram.com/aroma.atsuna/
Facebook: https://www.facebook.com/Atsunaaaa

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