【精油：レモングラス】～タイ料理に欠かせない食材。生薬としても古い歴史を持っています。～

レモングラスといえば、タイ料理やベトナム料理などには欠かせない食材ですね。アフリカや南アメリカの国々ではお茶としても人気があるようです。レモングラスは香りや味を楽しむだけではなく、古くから生薬としても、また虫よけとしても人々の役に立ってきました。古来よりアーユルベーダでは解熱や感染症の治療に、また南アメリカでは胃腸の問題や神経障害の治療に使われてきました。

イネ科のレモングラスは、東南アジア、インド、オセアニア地域など熱帯の地に生息しています。オイルはレモンのような、草のような香りで、脳に刺激を与えながらも、落ち着きを与え、バランスを整える印象。お肌に心に、筋肉にも効果をもたらすエッセンシャルオイルです。

セラピーとして利用する場合は

鎮静、鎮痛、抗うつ、消毒、殺菌、消臭、収れん、抗真菌、解熱、消化促進、駆風、昆虫忌避など多くの働きを持っています。

最も知られるレモングラスオイルの働きの一つは美肌効果。消毒や収れん効果により、お肌を清潔に保ち、皮膚の痒みも解消してくれるでしょう。また血液の促進効果もあり、筋肉の痛みや痙攣の緩和にも役立ちます。

レモングラスの精油にはビタミンA、B、C、そしてリン、マグネシウム、マンガン、カリウム、カルシウム、亜鉛、銅などのミネラルも含まれています。

オイルの詳細

学名：　Cymbopogon citratus
科名：　イネ科
抽出法：　水蒸気蒸留
抽出部位：　葉
主な科学成分：　シトラール（ゲラニアール＋ネラール）、リモネン、ゲラニオールなど。

ブレンドガイド

ノート：トップ
相性のよいオイル：ローズ、シダー、ラベンダー、ユーカリ、ペパーミント、ティーツリーなど。

おすすめの使用法

♦ ディフューザーで：崩れた心のバランスを整えてくれます。ストレスが多い時、不安を感じる時などにおすすめです。ラベンダーやシダーを加えるとより一層効果的。

レモングラスは虫よけにも効果的です。

♦ お肌や髪の健康に：ウィッチヘーゼルとブレンドして使用すると収れん作用で毛穴を引き締めてくれます。シャンプーやコンディショナーに加えて髪のケアもしましょう。レモングラスには毛包（毛を産生する皮膚の付属器官）を強くする働きもあります。

♦ マッサージ：お好みのキャリアオイルとブレンドしてマッサージします。筋肉痛や痙攣を和らげてくれます。

♦ 時差ぼけに：レモングラス、カユプテ、フラゴニアの精油をシアバターとブレンドして、肩、首の後ろ側、生え際などに塗り込みます。長い飛行時間の途中、その後の時差ボケで眠たい時に使いましょう。

♦ 消臭に：スプレーボトルに蒸留水を入れ、レモングラスを少量加えます。ゴミ箱、トイレなど臭いが気になる空間にスプレーします。

♦ 入浴時に：バスタブに2～3滴落とします。心や感情のバランスを整え、お肌を活性化します。パチュリーやティーツリーなどと共にフットバスに入れると、足が清潔、爽やかに。痒みも治まるでしょう。

注意点

安全な精油ですが、敏感肌の方には刺激が強いので低濃度でご使用ください。服用はしないでください。また眼圧を高める作用があるので緑内障の方のご使用はお控えください。