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【安眠+免疫力UP】塗って寝るだけ!かぜ対策ラベンダークリーム
【安眠+免疫力UP】塗って寝るだけ!かぜ対策ラベンダークリーム
時間のない現代人こそ、“ ながら かぜ対策 ”
なぜ人は冬にを引いてしまうのでしょうか…?
原因は大きく2つあります。
♠ 暖房をつけたままの部屋に長時間いると、喉や鼻が乾燥し、そこに菌やウイルスが付着しやすいから。
♠ 寒さで眠りが浅くなり、体力や免疫力が回復しないから。
・・・と、多忙を極める現代人にはなんとも耳の痛いお話ですが、アロマテラピーは実は、“ながら対策”が得意分野。そこで!睡眠時間を有効活用し、塗って寝るだけでできる、かぜ対策をしてみませんか?
今回ご紹介したいのは、かぜ対策のラベンダークリームです。香りは安眠をもたらすラベンダーの優しい香り。クリームの感触はさらりとして肌になじみますので、ベタつかず男性の方にもおすすめですよ◎ お風呂上がりや寝る前にサッと塗り、香りでバリアを張っていきましょう。
なぜラベンダーが良いの…?知っておきたい有機化学のお話。
世の中の様々なものは炭素からできている有機化合物のかたまりです。もちろん精油となる植物の中にもそれは含まれています。さて、ここでラベンダーの主成分を見てみましょう。
- 自律神経系を調整し穏やかにする、エステル類(✳︎1)である酢酸リナリル → 40〜45%
- 免疫強化に役立つモノテルペン(✳︎2)の一種である、ℓ-リナロール → 30〜45%
上記以外にも、ラベンダーを構成する芳香成分は少量ずつ、実に300種類以上存在するといわれ、どれも有効的に働くことから、万能に使える精油として知られ、様々な不調に役立ちます。
(✳︎1)バナナなどにも含まれる芳香成分 (✳︎2)揮発性で芳香性があり、植物精油の構成成分
材料 58g分(約14回分/2週間以内が使い切り目安です)
– 塗って寝るだけ!かぜ対策ラベンダークリーム作り-
<基材>
♥ 植物オイル 10ml(精製タイプを使うと、より香りが楽しめますよ)
♥ パーム乳化ワックス 3g(できる限りアロマクラフト専門店で手に入れましょう)
♥ シアバター 2g
♥ ラベンダーハイドロソル 45ml
<道具>
♥ 市販のシャンプー容器 100mlサイズ または 遮光瓶 100mlサイズ
♥ はかり
♥ カラスビーカー 100mlサイズ2個 (食品用と分けましょう!)
♥ ラップ
♥ 湯せん器具→100mlのビーカーが入る鍋があればOK
♥ ミニ泡立て器
♥ 電動ホイッパー(ない方は泡立て器で混ぜればOK!)
♥ ミニへら(なんでもOK!こちらも食品用と分けましょう!)
♥ ラベルシール (長方形のシールがGOOD!)
<精油> 全部で5滴入れましょう
♥ ラベンダー 2滴
♥ ニアウリ 1滴
♥ レモン 2滴
作り方 作成時間:15〜20分程度
※やけどに注意しましょう※
1. 100mlビーカーに基材の ♥ を入れ、ラップをかける。(A)
2. 別の100mlビーカーにラベンダーハイドロソルを入れ、ラップをかける。(B)
3. (A) と (B) を湯せんにかける。(A)がすべて溶けたら湯せんにかけたまま2〜3分おき、ミニ泡立て器で混ぜながら完全に溶かす。
4. (A) と (B) を湯せんから取り出し、熱いうちに(A) に (B) を少しずつ加えながら、ミニ泡立て器で全体が馴染むまで手早く2〜3分混ぜます。
5. 電動ホイッパーがある場合は、さらに全体が馴染むまで2〜3分混ぜましょう。(ない場合は泡立て器で5〜6分混ぜましょう。)
6. クリーム状になって来たら、ラベンダー→ニアウリ→レモンの順で精油を加え、ミニへらでムラのないように全体をよく混ぜましょう。
7. シャンプー容器または遮光瓶にミニへらで移し入れ、日付と材料を記入したラベルシールを貼って完成です!
※直射日光の当たらない部屋に置きましょう。※
使い方
♣ 寝る前にデコルテへ。 ラベンダーの香りが深いリラックスを促し、質の良い睡眠へ導きます。翌朝の目覚めはスッキリ!塗ったあとは、仰向けになり、ゆったりと細く長い息で2〜3回深呼吸すると、さらに効果的です。夜は足元を温め、しっかりと湯船にも浸かりましょう。
♣ かぜのひき始めに。 体の冷えやだるさ・頭痛が気になる時には、デコルテだけではなく、みぞおちにも優しく擦り込みましょう。ニアウリとレモンは、抗菌・抗ウイルス作用が強く、体の強壮にも役立つので、どうしても仕事が休めない時にもおすすめです。また、慢性的な疲れが続いた日に使用すると、緊張がほぐれ肩こり解消にも。
♦ ラベンダー エッセンシャルオイル
シソ科。アロマテラピーが生まれるきっかけとなった、精油の代表ラベンダー。20世紀初頭にルネ・モーリス・ガットフォセ博士が実験の爆発でやけどを負い、ラベンダーの精油を手当てに使用したところ、傷の治りが早かったことから 「Aromatherapy」 という言葉が生まれ、原点とも言える精油です。自律神経を整え、安眠を促します。体の痛みがある時、落ち着きがない時、イライラしている日にも。ストレス性の不眠には、オレンジやマンダリンなどの柑橘系とブレンドすると、朝までぐっすりと眠れますよ。
♦ ニアウリ エッセンシャルオイル
フトモモ科。ユーカリに似た香りを持ち、やや甘く爽やかな香り。抗ウイルス・抗菌・去痰作用が強く、湿った感じの咳や、鼻づまりが気になる時に効果的です。寝る前に大量に使うと、覚醒してしまうので少量使用しましょう。また、冬時期に履くブーツでの足蒸れが気になる時や、水虫対策のアロマバスにも◎
♦ レモン エッセンシャルオイル
ミカン科。爽やかな香りのレモンはラベンダーとブレンドすることで、免疫系を刺激し治癒力をより高めてくれます。20世紀半ばには、フランス人医師ジャン・バルネの研究により、レモン精油には空気中の菌を殺す殺菌作用があるとして発表されました。かぜで頭がボーっとする時は、ティッシュやハンカチなどに3滴ほど垂らし嗅いでみると、手軽にリフレッシュでき気持ちがスッキリしますよ。
ご注意
◇今回ご紹介した、レモン精油は食品ではありません。
◇アレルギーがある方や、皮膚の弱い方はパッチテストをしてからの使用をおすすめします。
◇万が一、目に入った場合は綺麗な水で洗い流してください。
◇3歳以下のお子様は芳香浴のみとなっておりますので使用をお控えください。
◇お子様が精油を飲み込んでしまった場合は、吐かせずに、すぐに医師の診察を受けてください。
◇異変があった場合は医師にかかりましょう。