【アガリクス (Agaricus blazei Murill)】 ~免疫アップが必要とされる今こそ、取り入れたいキノコ~

免疫力を上げるアガリスク

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【アガリクス (Agaricus blazei Murill)】 ~免疫アップが必要とされる今こそ、取り入れたいキノコ~

2020年3月中旬現在、新型コロナウイルス(COVID-19) の感染拡大はとどまるところを知らず、世界中で混乱を招いています。ウイルスの解明やワクチン開発が急ピッチで進められていますが、ワクチンが実用化されるまでに1年以上要するのだとか・・・。となると、ワクチンを含め画期的な対策が確立されるまで、自分の身を守るには免疫力を向上・維持しなければなりません。免疫力の維持、つまり、いつ何時侵入するかわからないウイルスを迎え撃つ態勢を整えておくには、日頃から健康的な生活習慣や食事を心がける必要があります。

免疫力維持には良い生活習慣が重要

以前にも増して免疫力の維持と強化が必要とされる中、今回はお助けアイテムのひとつをご紹介します。それはアガリクス!日本でも健康食品としておなじみのキノコです。

アガリクスとは?

本来アガリクスとは、世界で約300種あるハラタケ属(キノコ)の総称。幅広く料理に活用されているマッシュルームもアガリクスの一種です。

サプリメントや健康食品でアガリクスという場合は、アガリクス・ブラゼイ・ムリル (単にアガリクス・ブラゼイとも)のことを指します。このアガリクス・ブラゼイ・ムリルは長い間民間療法として感染症、アレルギー、がんなどの疾病に対して用いられてきました。アーモンドのような香りがするアガリクス・ブラゼイ・ムリルは、原産地ブラジルで「Cogumelo do sol (太陽のキノコ)」や「Cogumelo de deus (神のキノコ)」と謳われています。

アガリクスに関する研究

ブラジル・サンパウロ郊外にあるピエダーデ。ここの住民が非常に健康で、ガンや心疾患など加齢関連病の罹患率が低く、かつ長寿であることに注目したペンシルバニア大学の2名の研究者が「発見」もの── それが、古くからこの地域で消費されているアガリクス・ブラゼイ・ムリル(以下アガリスク)でした。以降、アガリクスの効能に関する研究が多数行われており、抗酸化、抗炎症、抗菌、抗腫瘍、血糖降下などの作用が確認されています。

ブラジル生まれのアガリスク

アガリクスの研究の多くは試験管内や動物を用いて実施されたものであり、ヒトへの有効性についてはさらなる科学的研究が必要とされています。しかし、ピエダーデにみられるアガリクスと健康の関連性、そして古くから伝統医療に用いられてきた実績などから、ヒトにも有益であることが期待できるのです。

アガリクスに含まれる有効成分

タンパク質、炭水化物、食物繊維、エルゴステロール、リノール酸、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素など、様々な栄養成分がバランス良く含まれていますが、特筆すべきは、β-(1.3)Dグルカンやβ-(1.6)Dグルカン等のβ-グルカンが豊富に含まれていることです。

アガリクスの効果・効能(1) – 免疫アップ&調整

自然免疫のブースター
アガリクスに含まれるβグルカンが優れた免疫活性作用を有することは数々の研究で確認されています。試験管内での実験や動物を用いた研究において、アガリクスは自然免疫(先天免疫)システムのマクロファージ・樹状細胞・好中球などの顆粒球・NK細胞といった免疫細胞を活性化することが報告されています。

アガリスクは免疫力を上げる

免疫の調整
免疫機能を活性化させる一方、それが過剰に働くのを抑制する調整役としても作用します。

自然免疫力を維持することの必要性
生来持っている自然免疫でカバーしきれない異物・病原体には、獲得免疫システムが対処します。獲得免疫とは、外から侵入した異物の刺激に応じて形成される後天的な免疫機能です。獲得免疫は、一度病原体に接触することで抵抗力(免疫)をつけ、再度同じ病原体に接した時、罹患や重症化を防ぐことが可能になるのです。この仕組みを利用したものがワクチンです。

COVID-19を例に挙げましょう。ワクチンが存在しない現状(2020年3月現在)においてこの新型コロナウイルスに感染してしまった場合、抵抗力(免疫)ができるまでは、自然免疫システムがフル稼働してウイルスと対峙することになります。自然免疫系の免疫細胞(NK細胞やマクロファージなど)を活性するアガリクスは大きな助けになるはずです。

アガリクスの効果・効能(2) – その他

がん治療への期待

アガリスクはガン予防に効果的

複数の予備研究でアガリクスの抗腫瘍効果が示されています。これはβグルカンが自然免疫系の免疫細胞を活性化させ、アポトーシス(細胞の自然死) を誘導してがん細胞増殖を抑制するためと考えられます。また別の研究で、化学療法中の子宮がん・卵巣がん患者にアガリクスを併用させたところ、脱毛・食欲不振・不安症などの抗がん剤の副作用が軽減されたことが確認されました。これらの結果から、アガリクスにはがん治療に対する有用性が期待できます。

糖尿病治療の助けにも
アガリクスは2型糖尿病の治療に役立つ可能性もあります。糖尿病モデルラットを用いた研究で、アガリクスがインスリン抵抗性を改善し、血糖値を改善することが示唆されました。ただし、アガリクスそのものが糖尿病をコントロールしたり、糖尿病を予防することは実証されていません。

炎症性腸疾患(IBD) の改善
抗炎症作用を有するアガリクスは、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対しても効果がありそうです。クローン病患者を対象とした研究で、経口キノコ抽出物(含有率:アガリクス82.4%・ヤマブシタケ14.7%・マイタケ2.9%)を12日間摂取させたところ、17種類の異なる炎症性タンパク質(サイトカイン)が有意に減少し、腸の炎症は大幅に改善しました。

使い方

残念なことに、ヒトはβグルカンを分解する消化酵素を持っていません。つまり、アガリクスやキノコ類をそのまま食べるだけでは、そのβグルカンを吸収することができないのです。

乾燥したアガリクスが入手できれば、それを煎じて飲めばβグルカンを摂取することができます。

パウダー、チンキ、カプセルなどのサプリメントならば、βグルカンをはじめとするアガリクスの栄養を手軽に摂ることが可能です。パウダーはそのままお湯に溶かして服用したり、スムージーやスープなどに加えて楽しむこともできますよ。

サプリメントについて

  • 現在、市場には多くのアガリクスが出回っています。前述の通りアガリクスの種類は300余りに及ぶため、サプリメントを購入する際には、原料がアガリクス・ブラゼイ・ムリル(またはアガリクス・ブラゼイ)であることを確認しましょう。
  • オーガニック認証を受けた製品を選んでください。
  • マイタケ、霊芝、カワラタケなどにも免疫増強作用や抗腫瘍作用がありますので、これらのキノコとアガリクスがミックスされたサプリメントもおすすめです。

注意事項

妊娠中や授乳中の方、健康上の問題や服用中のお薬がある方は、事前に医師にご相談ください。

 

≪アガリクスを含むサプリメント≫

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Nobuko

Nobukoライター

投稿者プロフィール

最近、脱・白髪染め宣言をしたアラフィフ女。 日常の食生活に様々なスーパーフードを取り入れながら、身体の中からのエイジングケアに取り組んでいます。   
〔ほぼ日課〕 ヴィーガンの夫と共に、オーガニックストアやヘルシーレストランをチェックすること
〔好きな物〕 オーガニック&ナチュラル&アロマ関連アイテム / あんぱん・和菓子 / 昭和のドラマ

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