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- 【イタドリ】~雑草としては厄介な存在、でも健康効果では一目置かれる存在~
【イタドリ】~雑草としては厄介な存在、でも健康効果では一目置かれる存在~

【イタドリ】~雑草としては厄介な存在、でも健康効果では一目置かれる存在~
イタドリは学名Fallopia japonica、英語ではジャパニーズ・ノットウィード(Japanese knotweed)と呼ばれるように、日本、台湾、朝鮮半島、中国を原産とするタデ科の多年草です。日本では道端や野原などに群生しており、一部地域では祭事などにも使われる身近な雑草のひとつです。イタドリの根を乾燥させたものは「虎杖根(コジョウコン)」という生薬として、古くから便秘薬・利尿薬・通経薬として利用されてきました。
雑草としてのイタドリは厄介な存在
草丈が高く、太く赤みがかった茎に多数の節があるイタドリ。その特徴は、なんといっても逞しい生命力です。成長が早い上、その地下茎はアスファルトやコンクリートを突き破るほど強靭。19世紀にヨーロッパに持ち込まれると、その繁殖力と再生力を存分に発揮し、たちまち在来種の植生を脅かす存在となってしまいました。これまでに欧米で費やされたイタドリ駆除費用は何十億ドルにも上るとか。あまりの繁殖力・破壊力ゆえ、イタドリは国際自然保護連合(IUCN)が定めた「世界の侵略的外来種ワースト100」に含まれています。
世界的に厄介者扱いされているイタドリですが、一方では様々な効果効能に関心が寄せられ、研究が進められています。
イタドリに含まれる有効成分
イタドリの根の部分には、レスベラトロールという抗酸化物質が多く含まれています。レスベラトロールとはブドウの果皮、赤ワイン、ピーナッツの皮、ベリー類などに含まれるポリフェノールの一種。数々の研究で、レスベラトロールには抗菌・抗ウイルス作用、抗炎症作用、解毒作用、血行促進、血糖値・コレステロールを改善する働きが報告されています。さらに、イタドリは消化器系に作用するアントラキノン系成分(エモジン)も含有します。
イタドリの効果・効能
♦ 認知障害の予防
レスベラトロールが脳内の酸化ストレスを軽減し、神経経路の活性化を促します。また、アルツハイマー病を含む認知障害の原因と考えられているアミロイドプラーク(脳の活動で生じた老廃物の蓄積)を抑制する可能性も報告されています。
♦ 心血管機能の健康に
“フレンチ・パラドックス” – フランス人は飽和脂肪の摂取量や喫煙率が高いにも関わらず、心血管疾患が少ないという、一見矛盾している事象。その謎解きの鍵を握るのが赤ワインに含まれるレスベラトロールとされています。このレスベラトロールを豊富に含むイタドリは、赤ワイン同様、心血管機能の健康に有用とされています。また別の研究では、レスベラトロールには血圧を下げる効果が確認されており、血管や動脈の緊張を緩和し、心臓血管系のストレスレベルを下げる働きをします。

多くの市販されているレスベラトロールは1日量で200から600 mcg(マイクログラム)という大変少ないものが一般的でしたが、ダグラスラボのレスベラトロール サプリメント、1カプセルにはレスベラトロール、200mg(ミリグラム)が配合されています。これは約1,000倍から400倍のレスベラトロールに相当します。一粒で赤ワイン312杯分のレスベラトロール!https://usa-dr-supple.shop-pro.jp/?pid=32440663
♦ ガン予防への期待
抗酸化物質は健康な細胞をガン細胞に突然変異させるフリーラジカルを抑制するため、ガン予防効果が期待できます。研究によると、レスベラトロールは乳がん、前立腺がん、大腸がん、すい臓がん、甲状腺がんの発ガン性物質を抑制することが示されています。
♦ 胃腸障害の改善
消化管の炎症、膨満感、胃痙攣・・・ レスベラトロールが炎症を抑制し、胃腸の調子を整えてくれます。また、イタドリには緩下作用をもつアントラキノン系成分(エモジン)も含まれているため、便秘の改善に有効です。
♦ インスリン抵抗性を改善
レスベラトロールにはインスリン抵抗性を防ぐ働きがあり、血糖値を正常レベルに保つことが可能になるため、糖尿病の予防や改善に期待できます。
注意点
イタドリの主成分であるレスベラトロールには抗凝血作用があり、血液をサラサラにするお薬を服用の方が摂取すると、相互作用として出血リスクが高まる可能性があります。また、出血性疾患のある方や外科手術を控えている方は摂取をお控えください。