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【フェニルアラニン】 ~脳や精神状態にも働きかけるアミノ酸~

私たちの身体のたんぱく質を構成している20種類のアミノ酸。そのひとつであるフェニルアラニンが今回のテーマです。このフェニルアラニンはたんぱく質の合成材料であるだけでなく、神経細胞間で情報の橋渡しをする神経伝達物質の生成に関わっています。アミノ酸の中でも脳や精神状態にも働きかける「特殊技能」をもつフェニルアラニンには私たちの心身の健康改善や維持への有効性が期待されており、現在研究が続けられています。

フェニルアラニンには3つのタイプがある

フェニルアラニンには「L体」「D体」「DL体」の3タイプが存在します。まずは必須アミノ酸であり、食品中のたんぱく質に含まれる天然タイプのL-フェニルアラニン。一般的にフェニルアラニンというと、体内たんぱく質の構成員でもあるこのL-フェニルアラニンのことを指します。

D-フェニルアラニンは元々自然界には存在せず、人工的に生成されたものです。実のところ、D-フェニルアラニンが体内でどのような働きをするか、またその安全性については、まだよくわかっていません。そして、L体とD体を人工的に混合したDL-フェニルアラニンというものがあります。

フェニルアラニン → チロシン → (興奮性)神経伝達物質

フェニルアラニンは、体内で酵素の働きにより、チロシンという別のアミノ酸に変化します。このチロシンはメラニン色素や甲状腺ホルモンの材料になる他、神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、アドレナリン(エピネフリン)を生成します。言い換えれば、フェニルアラニンがなければチロシンも神経伝達物質も存在し得ないのです。

woman feeling happy-630ドーパミンは多幸感、気分、意欲、記憶、学習、運動機能の調節などに関わっています。ポジティブな感情や行動を促したり、脳から全身の筋肉に運動の指令を伝えるドーパミンは私たちにとって重要な物質です。ドーパミンが十分に分泌されないと、無気力や身体の運動障害などが引き起こされてしまいます。ノルアドレナリンやアドレナリンは、外部からのストレスに対して怒り・不安・恐怖などの感情を起こしたり、心拍数を上げるなど心身を覚醒させます。

フェニルアラニンの効果

フェニルアラニンは、白斑、うつ病、注意欠陥多動性障害(ADHD)、パーキンソン病、多発性硬化症(MS)、痛み、鍼麻酔法、骨関節炎、リウマチ性関節炎、減量、アルコール離脱症状、肝斑などに対する改善効果が期待されます。特に白斑に対する有用性の評価は高いものです。それ以外の疾病・症状については、いずれも効果を示唆する研究報告があるものの、科学的裏付けが十分ではないとされるものも少なくなく、今後さらなる詳細な研究、実証、検証が必要であるとの意見もあります。

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色素異常症(白斑)
フェニルアラニンの内服と紫外線(UVA)療法の併用、あるいはフェニルアラニンの外用と紫外線(UVA)療法の併用により白斑が改善されることが、複数の研究や臨床試験によって確認されています。この場合の効果的な服用量は、体重150ポンド(約68Kg) の人で1日3500mgとの試算が出ています。

うつ病
うつ病は脳内のドーパミン分泌が正常に機能しないことと関連しています。そのため、ドーパミン産生の基であるフェニルアラニンは、うつ病治療に役立つことが期待されています。例えば、ある臨床試験で、12人のうつ病患者にDL-フェニルアラニンを服用させたところ、2/3 の患者に改善が見られました。また、別の臨床試験で、D体・DL体どちらのフェニルアラニンとも、抗うつ薬イミプラミンに匹敵する効果があることが報告されています。この試験で、60人のうつ病患者にD-フェニルアラニン100mgとイミプラミンのどちらかを30日間服用させたところ、どちらのグループとも症状の改善が見られたのです。さらに驚くべき点は症状改善に要した日数。イミプラミン服用グループが数週間要したのに対し、D-フェニルアラニンのグループは服用開始からわずか15日後だったのです。うつ病に対する治療効果に関しては引き続き研究・検証が必要とされますが、これらの研究結果はうつ病の予防や改善を考える上でも有益な情報ですね。

man depressed on stairs-630 パーキンソン病

パーキンソン病を発症するとドーパミンが減少し、それにより身体の運動機能に障害が出てきます。D-フェニルアラニンはパーキンソン病およびパーキンソン病起因のうつ病の両方を治療する薬品として利用されています。なお、混合タイプのDL-フェニルアラニンには抗パーキンソン病効果はないとされています。

鎮痛効果

dentist treating cavity-630痛みのコントロールにも、フェニルアラニンが有効である可能性があります。過去の研究で、D-フェニルアラニンの内服により、抜歯時の鍼麻酔効果が上がると報告されています。また、D-フェニルアラニンのサプリメントが、脳内の痛み受容体をブロックすることで、自己鎮痛作用と消炎作用をもたらすとの意見もあります。ただ、現時点では科学的な裏付けが十分ではないため、さらなる研究と検証が必要です。

フェニルアラニンを含む食品

フェニルアラニンは肉類、魚類、卵、乳製品、ナッツ類、タネ類、大豆製品など、実に多くの動物性/植物性たんぱく質に含まれています。

nuts and seeds-630200カロリー分の大豆プロテインには、約2.5グラムのフェニルアラニンが含まれています。また、200カロリー分の動物性たんぱく質(肉、魚、卵など)にも約2〜3グラムのフェニルアラニンが含まれており、どちらのたんぱく源からでもほぼ同じ量のフェニルアラニンを気軽に摂取することができます。

このようにフェニルアラニンはバランス良く食事をしていれば不足することはありませんが、ダイエットや偏食など何らかの原因で不足が気になる場合は、サプリメントで補うこともできます。

フェニルアラニンの安全性と欠乏症

通常の食事を通して摂取するフェニルアラニンは極めて安全で、その安全性はFDA(米国食品医薬品局)のお墨付きです。サプリメントで補う場合でも、体重1キロあたり50-100mg の摂取量であれば、副作用は皆無、あるいはほぼ無しとされています。

しかし、ここには明らかな例外があります。フェニルケトン尿症(PKU)患者にとって、フェニルアラニンは禁忌成分です。

妊娠中や授乳中であっても、通常の食事から摂取するフェニルアラニンは安全です。但し、妊娠中に過剰な量のフェニルアラニンを摂取すると、先天性異常のリスクが高まる可能性があります。

一方、極端にたんぱく質を制限した場合などに起こるフェニルアラニン欠乏は、ドーパミンやノルアドレナリンの合成が不足し、気分の落ち込みなどが起こり、さらに症状が進むとうつ病などを発症する場合があります。

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Nobuko

Nobukoライター

投稿者プロフィール

最近、脱・白髪染め宣言をしたアラフィフ女。 日常の食生活に様々なスーパーフードを取り入れながら、身体の中からのエイジングケアに取り組んでいます。   
〔ほぼ日課〕 ヴィーガンの夫と共に、オーガニックストアやヘルシーレストランをチェックすること
〔好きな物〕 オーガニック&ナチュラル&アロマ関連アイテム / あんぱん・和菓子 / 昭和のドラマ

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